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当地区は、今後ますます高齢化が進み、商業施設や医療機関への移動手段が困難になる住民が増えてくると予想されます。これら住民の足を確保する必要性から、「地域主体型交通検討委員会」の組織のもと、加西市の指導・助言を得て、約4年前から公共交通の先進地の視察を行うなど具体的に準備を進めてきました。
その間、地域住民の利用希望調査、バス停の場所、運行時刻など地道な検討を重ね、令和2年6月29日開催の「加西市公共交通活性化協議会」でようやくバス運行の承認を得ました。そして、国土交通省運輸管理輸送部門を訪ね、「公共交通空白地有償運送にかかわる登録申請書」を提出し、8月に登録申請が受理されました。
令和2年10月1日、「宇仁ふれあいバス」(略称うにバス)として試験運行を開始しました。住民が交代で運転し、路線バスがない集落をカバーし、一律200円で医療機関や商業施設などと結んでいます。既存の路線バスとも接続し、市中心部の私立加西病院や商業施設などへの利便性も高めています。
うにバスは北側を走る国正線と、南側の小印南線の2路線があり、国正線を火・木曜日に、小印南線を月・水・金曜日に4往復ずつ運行しています。両路線とも東側は、Aコープ滝野店、西側は医療機関を経てプチマルシェ加西店まで、さらに西側の加西病院などに行く際には、路線バスに無料で則次乗り継ぐことができます。
車両は7人乗りのワゴンタイプで、市が購入し無償貸与したもので、宇仁小学校の児童による原画を基に、地域で大切にしているサクラやコスモスの花と3世代の家族が弁当を食べながら交流する様子が描かれています。
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